痛みだけに限らず,人間のすべての体の不調を改善させるために日々研鑽中
北海道の筋膜研究家 兼 筋膜整体セラピスト
Bodywork Center Réveil 菅原 です。
妻が急性の下痢症状と背中の痛みにより苦しんでいたので,消化器症状に対して自宅で筋膜整体を行った内容を紹介します!
症状出現
妻が睡眠中に急性の腹痛症状と繰り返し起こる下痢症状を発症しました
発熱等の全身症状もなく、食中毒に関連しそうな夕食等も取っていませんでした.
2時間ほど経っても症状が寛解しなかったため,私は真夜中に眠気眼で Réveil を開院しました.
カウンセリングと検査
併発症状としては,
メモ
吐き気,胃のむかつき,背部の痛み,腸の活動性の亢進…
身体を曲げたり伸ばしたり,回したり,しても軽度の痛みの変化しか見られなかったため,脊柱(背骨)に関連する,整形外科的な痛みは除外されました.
消化器を含む腹膜腔系(内胚葉系)に関連する呼吸器症状が見られなかったため,Digestive Catenary(消化器官内部筋膜配列)と判断し,内部筋膜の挿入筋膜の機能障害による内臓器官の蠕動運動障害と判断し徒手的評価を実施した。(専門用語ですみません。)
腹直筋鞘,胸肋部,恥骨結合周囲,長内転筋付着部,脛骨上遠位内側部
棘間靭帯(T9, T12,L1),仙骨部、大殿筋の仙尾結節起始部
に著明な筋膜組織の滑走性低下、結合組織の高密度化が認められた.
各々の部位の結合組織のリリース、筋膜組織の滑走性を確認し終了。
結果
半日経過したが、下痢症状の再発なく経過
今まで,特に怪我も病気もしてこなかった妻。
しかし,思い返してみれば最近,月に数回腹痛と下痢,食欲不振等を口にしていました。
去年の出産の影響か…腹壁,仙腸関節部に著明な結合組織の高密度化がみられました。
出産によりストレスを受けた組織も修復に向かってもおかしくない時期です。
妊娠時にはお腹が大きくなり,常に皮膚や筋肉にも張力がかかり続けます。
合わせて,背部の筋が優位となり常に筋が緊張状態となり、腰痛なども発症します。
出産時には,仙腸関節が大きく開大し,会陰が避けてしまう場合もあります。
深部の筋肉は妊娠や出産の影響により,筋の延長そして筋緊張が抑制され弛緩してしまいます。それに伴い、表層部の筋は深部の筋が弛緩し働きにくくなったことにより,過剰に働いてしまうようになります。そのため、新たな結合組織の高密度化を生むことになります。
体幹表面の筋の異常により,組織が高密度化を起こし,体幹壁と接続する挿入筋膜の運動性を低下させて内臓の臓側腹膜の運動性を低下させ内臓のオートマティックな蠕動運動を阻害し内部障害を起こします。
出産,妊娠により損傷を受けた組織は修復の際に必要以上に固くなってしまったり,癒着を起してしまったりしてしまいます。
産後組織が修復する3~6ケ月位に一度,腹腔と骨盤帯の筋膜組織のチェックをしたほうがいいかもしれないですね。
産後の皆様も背中の痛みや下痢、便秘などで苦しんではいませんか?
ココがポイント
知識と経験があれば、整形外科的なものだけではなく,内科的な症状だって改善は可能です。
下痢だって便秘だって,メカニズムを理解すれば原因に対して治療をするだけです。
皆さんのお悩みが解決されることを祈っております!
Bodywork Center Réveil 菅原でした。
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