こんにちは.
内科でも整形でも婦人科でもどんな障害にも対応できるセラピストを目指す
Bodywork Center Réveil 菅原です。
冬から春になり、屋内から屋外の練習が始まる少年少女のスポーツ選手たちが北海道でも多くなってきていると思いますが、最近では私のところにオスグッド少年の調整の依頼が大変多くなってきました。
そういえば,オスグッドのへの対処が得意というか好きだったのを思い出したのでそれについて‥
「オスグッド・シュラッター病に対する筋膜調整」について執筆依頼を受けました。
先日、『臨床スポーツ医学』という医師や理学療法士のスポーツ系の治療雑誌で
「オスグッド・シュラッター病に対する筋膜調整」について執筆させていただきました。
『オスグッド・シュラッター病』×『筋膜調整』
『日本国内でこの2つの分野の掛け合わせについて原稿を書くならおそらく僕しかいないだろう』と,思ってはいました.
だから、せっかくなんでオスグットについて書いてしまえ!と思って書きました。笑
(いやいや,編集者から依頼が来たから書いたんですけどね、笑)
ご覧いただいた、医師や理学療法士の皆様にも,
「こういう考え方があるんだ‥」
「専門用語過ぎて何書いてるか全然わからない.」と思わせたかったので,あえて難しく書きました.
というのも,やはりわからないことは自分で調べて学ぶ「自己学習」をしていただきたいので敢えて難しく書きました.
しかし,関連文献なども詳しく載せたのでそちらも併用してご覧いただければと思います。
『オスグッド・シュラッター病に対する思考過程』
はじめに
冬から春になると,屋外スポーツの選手たちは雪解けとともに外での練習がはじまります。
そこで、スポーツ少年・少女が悩まされる怪我。
「オスグッド・シュラッター症」
「オスグッド」が起こってしまう原因は体の硬さだけではなく、過去の「怪我」や「内科的病気」も深く関わっていることをお伝えしたいのです。
10年間,北海道の小学生年代のサッカー選抜の専属トレーナーとして北海道を飛び回り,多くの子供達を障害見てきました。
選抜だけではなく,大会などにも医療相談室などを開設して多くの子供達や指導者達の障害の悩みの相談を受けてきました。
その中で,やはりスポーツ少年、少女達の一番の問題となってくるのがこの『オスグッド』
多くの選手達がこの障害に悩まされ,せっかくの”心身ともに成長するこの年代”に「スポーツ禁止」を余儀なくされる子供達。
また,子供や親御さんだけではなく,リハビリを行う理学療法士やトレーナーや整体院さんもなかなか改善できないこの症状に頭を悩ませているかと思います。
私もそうでした。
ですので,今回多くの『オスグッド病』を患ってしまった子供達を見てきた経験として、施術のポイントを書こうと思います.
是非とも,オスグット治療に関わっているセラピスト達やオスグッドで悩んでいる子供を持つ親御さん達に知っていただきたいです.
大腿部のストレッチばかりやっていたり,スネに電気を当て続けたり,ただ安静にして休んでいるだけで,治療が進まず,大好きなスポーツも出来ず、心も病んでしまう。
「時間」も「心」も擦り減らしてしまう。
そんな辛いことはありません。
なんでうちの子だけ?こう言われたことありませんか?
『オスグッド病』は基本的にはOver used(過用症候群)として考えられ,いわゆる,脛骨粗面に付着する大腿四頭筋を必要以上に使うことで骨を剥がしてしまう傷害である。
しかし,『同じ練習をしたり、同じ時間プレーをしている』のにもかかわらず,『オスグッド病になる子とならない子』がいます。
病院に診察に行った時に言われたことはありませんか?
「練習のしすぎだからなったのです。」
その時こう思いませんでしたか?
「なんで,同じ練習をしているのにチームの中でうちの子供だけがオスグッドになってしまったの?」
確かに同じ動作の繰り返し,練習のし過ぎでオスグッドになるかもしれません.
しかし,いちばん重要なのはそこではないのです.
オスグットの施術で大事な事
大事なことは
怪我(オスグットになる)をするまでに至るまでのこれまでの癖,生活環境,不良姿勢,誤った運動パター ンに加え,既往歴(外傷,障害,手術)が複雑に絡み合って,筋や関節そして筋膜組織の歪みが生じてしまうということ。
そして,筋や筋膜の歪みが新しい運動パターンを生み出し機械的刺激を生み出すということ。
少年少女期における,慢性障害は過去に起こった怪我や疾病における代償動作の積み重ねが起因していると考えられています。
子供のうちから、癖や不良姿勢が形成されます。
それは,オスグッド病に至る前に起こった捻挫や骨折も深く関わります。
例えば,左足の捻挫をしてしまったため,右足でかばうようになってしまった。
また,捻挫した左足の筋肉が固くなってしまい,左右差が生まれてしまった。
結果的に,右足に負担がかかり(荷重量が多くなり)大腿四頭筋を過度に使うことが増え,オスグッド病になってしまった。
『全身はつながっています。』
それだけではなく,過去の内科的な疾患も学童期のスポーツ障害に深く関わって居ることを抑えておいてほしいです。
例えば,小児喘息や気管支炎などの呼吸器疾患は咳を繰り返すことで,呼吸筋を過度に使ってしまいます。
呼吸筋は呼吸をするだけではなく,肋骨の動きや首の動きさらには背骨全体の弯曲を変えてしまいます。
そして,その変化した体幹の形は,殿部,さらには下肢にも影響を及ぼします。
背中が丸くなることで,重心の位置も変わり,膝にかかる負担も増大します。
膝が痛い。
大腿部のストレッチや膝に電気しかかけていませんか?
オスグッド症は「大腿四頭筋固くなっているのが原因ではなく。」
「大腿四頭筋は結果的に固くなってしまっただけ。」
ですから,オスグッド症の施術するための思考として,
「大腿四頭筋を必要以上に使う原因を根本治癒しなければいけません。」
もし,オスグッドの治療をしていてなかなか良くならないのであれば,
すこし『木』を見すぎているかもしれません。
「木を見て森を見ず。」
5歩後ろに下がって少年を観察してみて,フォーカスを膝から全体に変えてみましょう。
必要であれば,裸になって貰う必要もあるかもしれません。
おそらく、何か見えてくるでしょう。
まとめ
オスグッドのまとめ
-
- 『同じ練習をしたり、同じ時間プレーをしている』のにもかかわらず,『オスグッド病になる子とならない子がいる。』
- 怪我をするまでに至るまでのこれまでの癖,生活環境,不良姿勢,誤った運動パター ンに加え,既往歴(外傷,障害,手術)が複雑に絡み合う
- 小児喘息や気管支炎などの内科的な疾患もオスグットと密に関わる
- 「大腿四頭筋を必要以上に使う原因を治療しなければいけない。」
- 「安静」や「ストレッチ」ではオスグッドは治らない
【おまけ】
最後に過去の施術例
・「呼吸筋の調整によりオスグッドの改善」
・「反対側の足首を調整してオスグッドの改善」
・「夜尿症の治療にてオスグッド改善」
・「慢性下痢症の治療にてオスグッド改善」
・「便秘症の治療にてオスグッド改善」
・「親指の骨折で患った拘縮の治療にてオスグッド改善」
・「脛骨粗面の骨膜への治療にてオスグッド改善」
・「臼蓋形成不全のトレーニングにてオスグッド改善」
これが,皆さんのなにか手助けになれば嬉しいです。
内科でも整形でも婦人科でもどんな疾患にも治療できるセラピストを目指す
Bodywork Center Réveil 菅原でした。
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