こんにちは
Bodywork Center Réveil 菅原 です。
『この15年間違和感があるのが普通だと思ってました!』
新たな出会いがありました。
以前、健康系の雑誌「わかさ」にて「北海道の筋膜治療ができる理学療法士」として紹介をしていただいてから,多くの方からお問い合わせをいただいております。
お客様も『筋膜整体の可能性にかけてみたい!』っと多くのお問い合わせから、そんな思いが伝わります。
自分も理学療法士として学んできた知識や技術を提供したい。
最近、そんな思いが”交わって”います
お店の名前の「Réveil」には、「目覚まし時計/覚醒」という意味が込められています。
自分が「お客様の止まってしまった時計をまた動かし、人生の質を高められる」よう、今後ともがんばっていきます。
そんな時、ご連絡を頂きました。
『15年前から股関節が痛いです。』
カウンセリング・検査
「昔、臼蓋形成不全と言われひどくなったら手術が必要と言われました。」
「手術は嫌なので、色々ヨガをやったり、本を読んで独学で勉強したりしました。」
「だけど最近辛くて、いよいよかなと思っていました...」
「他の病院で関節注射も理学療法士さんにもストレッチをしてもらってもいますが立っているだけで痛いです。」
確かに持参いただいた、レントゲン上では臼蓋形成不全による股関節症が進行期に入っている頃でした。
■動きのチェック
- あぐらの姿勢にさせたり前後に振ると股関節の付け根(後ろ)が痛い
- 片足立ちをしても痛みはありません。
- 私の力で股関節に圧をかけて荷重を疑似化させても痛みが出ない。
さらに詳細に動きをチェックしたところ、反対の足が伸ばされた時、歩行で言えば痛くない足の踵を付く直前に痛みが出ていました。
私は「これは行ける!!」今日痛みを取れると確信しました。
そこで私は痛みの原因となっている、反対側の足と痛みの出ている足の筋膜の状態を詳細に評価しました。
結果、問題は反対の足部にありました。
その足部と同じ筋膜の経路を通る反対側の骨盤周囲の筋膜に動きの悪さを見つけました。
仮説・考察
カウンセリングと身体評価での私の感触で彼女の抱えている痛みは、臼蓋形成不全による痛みではないことが明確でした。
レントゲン写真はあくまでも静止状態の写真です。実際に動作とすりあわせをすると一致しないことがよくあります。
彼女も同様でした・
確かにレントゲン上では変形性股関節症はありますが、痛みと動きが一致しませんでした。
彼女が抱える問題そして施術
彼女の抱える問題を簡単にまとめました↓
先ほども述べましたが、彼女の問題は反対の足部にありました。
彼女は12年まえから、左足のモートン神経腫に悩まされ,左足に体重がうまくかけられない状態でした。
そのため,私は股関節の痛みを助長している原因と考え、反対側の足部を筋膜調整を行ないました。
結果
彼女の施術は反対側の足部の一箇所の筋膜の調整だけで股関節の痛みはなくなりました。
今回、変形性股関節症の「変形」が直接的な原因ではなかったのです。
不安定な股関節を安定させようと、周囲の筋肉が頑張ります。そのバランスを保とうと反対の股関節に負荷がかかってしまい、その反対側の股関節の痛みが起爆剤となって、10年前からある足部の筋膜の問題が共同作用をもたらしともに引っ張り現在の痛みに出していたと考えられました。
簡単いえば、反対の足から引っ張られて、さらに反対の股関節からも引っ張られて、痛い部分の組織がタイトになっていたという事です。
そして今回は全身の筋膜の張力バランスを保つために他に3ヶ所調整し終了しました。
「骨が悪いのでこの15年間違和感があるのが普通だと思ってました!しかも、足の指も痛くない!」
モートン神経腫と思っていた痛みも同時になくなりました。
棚から牡丹餅ですね!
最後に。
私は変形性股関節症の「変形」を治すことはできません。
しかし、本当に変形で痛みが起きている症例はどこまでいるでしょうか?
私は病院で外来リハビリを行っていた時代もごく数例しか見たことがありません。
痛みの原因が変形性股関節症の「変形」ではなく
変形や過去の痛みにより、まわりの「筋膜」のバランスが崩れて痛みを起こしているという症例は多数経験しています。
股関節が緩んでいるせいで痛みが起こっている症例も多くいます。(←これは筋トレで改善します)
筋膜の滑りを良くして、バランスを整えてあげると、結果として痛みが軽減もしくは無くなる場合もあります。
大事なのは痛みが起きている原因、機序を再現できるか?
再現できればそれをしてしまうものをとってしまえばいい。
レントゲン写真だけじゃそんなことはわかりません。
(レントゲンを否定しているわけではないです。しかし、レントゲンを先に見てしまうと先入観により適切な判断ができなくなります。)
レントゲン画像だけで手術を決めるのはとてももったいない!。
本当に関節の中が痛いのかわからないのに関節注射を打つ必要が有るのか?
変形性関節症だけど痛いのは筋肉かもしれない。神経痛かもしれない。
筋膜の滑りの悪さ、筋肉による神経の締め付けで出ている痺れはブロック注射を打っても効果はありません。
しかし、問題となっている筋膜や筋肉を緩めるだけで痺れが取れることもよく目にします。
同じような症状で悩んでいる患者様
身近の理学療法士に相談するのは何かの「きっかけ」になるかもしれません。
地域の理学療法士は手術以外の選択肢をいっぱい持っています。
その理学療法士が治せなくても他にその症状を治せる理学療法士をいっぱい知ってると思います。
身近に知り合いの理学療法士がいなければ、私のところに来ていただいても構いません。(事前連絡お願いしますね笑)
長々と記事を読んで頂きありがとうございます。
Bodywork Center Réveil 菅原
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